Nissan GRT ツール・ド・九州ラッピングデザイン

国際自転車レース「マイナビ ツール・ド・九州2023」開催を10月に控え、レースについて周知するためのプロモーションとしてNissan GTRにラッピングを施したものです。開催直前まで他のレース会場や関係各所に登場して話題となりました。
デザインはVCドリームス、ラッピング施工は福岡市の株式会社ロプト様へ依頼。

「わかりやすさ」と「見栄え」のバランス

今回のデザインを施す対象がスポーツカーということもあり、人目を惹きつけるベースができているものという意識を持ち制作へ入りました。最初のラフデザインではいわゆる「カッコいい」路線を狙ったシック、シンプルといった要素を盛り込んだ案を制作。レースのトレードカラーとなるイエローを用いながら、街の中でも景色に溶け込むような意匠を心がけました。

最初のデザイン案

しかし、同名のモーターラリー大会が存在している上、日本において公道を使った自転車レースが充分に浸透していないなどの理由により、見せ方として曖昧・混在・わかりづらいなどの懸念点が出てきます。そこで、最初のデザイン案Aをベースにしながら路線変更を行いました。
制作時点ではロゴマークも世間に浸透しているタイミングではなかったため、日本語でタイトルを表記して認知してもらう仕掛けにしました。

同時にレース開催日程も周知させる必要があり、そちらも併記した組み合わせで車体の両側、背面にレイアウト。さらにVC FUKUOKAの選手の写真を用いて自転車のレースという要素も訴求させるデザインとなりました。